2022年06月07日 11:46

継業支援サービス「ニホン継業バンク」を運営する、ココホレジャパンは、「SDGs未来都市」に選定されている宮城県東松島市と連携。「宮城県東松島市継業バンク」を開設した。6月6日から、耕作放棄地を活用した農園の後継者、わかめの養殖業の後継者、フラワーアーティストの弟子の3件を、地域おこし協力隊として募集を開始した。

東松島市は、東日本大震災の津波の影響により、基幹産業である一次産業は大きな被害を受けた。災害復旧事業や復興交付金事業などを活用し、農業では、圃場の大区画化が進められたほか、農業用の施設、機械等の整備も進んでいる。漁業においても施設や機械等の整備が進み、それぞれにおいて、担い手が法人化するなど一定の盛り上がりを見せている。

しかし、高齢化は徐々に進行し、商工業においては、新型コロナウイルス感染症の影響による廃業の懸念も。震災からの復旧・復興により新たに興った火が弱まることのないように、今後予見される大廃業時代に備え、各事業の後継者確保、技術承継を進める必要がある。

東松島市継業バンクは、東松島市移住コーディネーターとも連携し、地域おこし協力隊制度やお試し移住などの移住施策を活用。それによって、移住の課題である「仕事」と「住居」の課題解決を図り、移住希望者を地域の担い手として迎え入れる。一次産業を中心とした後継者不在が深刻化する地場産業事業者と、移住者希望者とのマッチングを図ることで、地域の後継者課題解決と移住定住の促進を図る。