2022年06月06日 15:02

子ども時代は、6月14日、「デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち」を刊行する。

デンマークで心理士として働く著者・ウッラ・デュアルーヴさん(Ulla Dyrløv)は、近年、デジタル世界とどう付き合えばいいか悩む親子の声を頻繁に耳にするようになってきた。せっかくの家族団欒の時間に、ゲーム機や携帯電話の画面をのぞき込んでばかりいる子、SNSに投稿した写真や動画の反応が気になっていつも上の空で、家族とろくに口をきかない子、ゲーム依存に陥り、部屋に閉じこもって不登校になる子。「電源を切ってしまえばよいじゃないか」と世間の人々は言うのかもしれないが、ことはそう単純ではない。

子どもたちがデジタル世界に興味を持つきっかけとなっているのは実は親であると著者は指摘する。親が1日に何度も画面をのぞき込む様子を目にしながら育った子どもたちが、「あれはとても面白いものなんだな。もしかしたら自分たちより大事なんじゃないか」と思うのも無理はない。さらに著者は、わが子をデジタル機器で遊ばせたままにして、その子がデジタル世界上の何に興味を持っているのか、知ろうとしない親が増えてきている、と警鐘を鳴らす。本書では、子どもたちのデジタル・ライフに親が興味を持ち、ともにわくわくしながら会話し、楽しみ、子どもの心に寄り添うにはどうしたらよいのか、ICT教育先進国デンマークの心理士が実例とともに示す。また、6月15日には著者によるオンライン・イベントを開催する。

価格は2600円(税抜)。発売日は6月14日。

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