2022年06月03日 19:57

東急、東急電鉄、ブックオフグループホールディングスとその子会社であるブックオフの4社は、2021年12月より、「モノを捨てない」資源循環型まちづくりへの実証実験を開始している。このたびその経過を中間報告するとともに、本実証実験にて一定の成果が得られていることから、第2弾として6月下旬より実証実験範囲を東急バス・東急トランセにも拡大する。

実証実験第1弾では、東急線の鉄道施設で拾得された忘れ物を、ブックオフを通じて再流通・再資源化。また、東急線駅直結施設でのブックオフ不要品買取イベントを行う取り組みを実施した。それにより4カ月間で約1240kgをブックオフが回収し、そのうち62%の768kgは国内外のブックオフ店舗にてリユース商品となり、その他は原則リサイクル資源として循環させている。

この結果、2020年度の年間廃棄量25t(月平均2080kg)に対して、1カ月あたり約15%の廃棄量削減につながり、4カ月間で約3.2tのCO2排出削減に寄与。また、期間限定のブックオフ不要品買取イベントを、東急線の駅直結施設2カ所で計41日間実施し、合計554件(8878点)を買取り、リユース品として循環させた。

実証実験第2弾では第1弾と同様に、法的に保管期間が過ぎ、東急バス・東急トランセが所有権を取得した忘れ物を、国内外のブックオフグループ店舗網を活用して再流通・再資源化。廃棄物削減および環境負荷低減効果を検証する。なお、本実証実験を通じて東急バス・東急トランセが得た収益は、再生可能エネルギー由来電力の購入など、環境配慮の取り組みに活用する。