2022年05月25日 12:18

ICheck香味醗酵は、「ヒト嗅覚受容体」細胞アレイ技術の医療分野における業務提携を締結した。今後、香味醗酵はICheckに「ヒト嗅覚受容体センサー技術」に関する日本の医療分野における独占使用・販売権を付与。ICheckは、本技術を活用した革新的研究開発に全面的に協力していく。

香味醗酵は、大阪大学発のベンチャー企業として2017年に創業し、世界で初めて世の中に存在するすべての匂いを数値化できる技術を実現した。ヒトが匂いを感じる仕組みは非常に複雑で数値化することが困難だったが、特定の匂い分子に反応して活性化する嗅覚受容体群を網羅的に単離同定する唯一の方法を2016年に開発。革新的なヒト嗅覚受容体センサー技術の社会実装を目指している。

一方、ICheckは、新型コロナウイルスPCR検査・抗原検査・抗体検査キットや、適正な新型コロナウイルス感染予防・対策の促進に尽力してきた。匂いを数値化できる香味醗酵と業務提携することで、より多くの人が習慣的に自身の健康に高い関心を持つ新しいヘルスケアの形を理想としている。

第一弾の共同研究テーマとして、「がんを匂いで検出するための基礎研究」を設定した。今後の展望可能性として、がん以外の様々な疾患に特有な匂いも数値化することで、予防・未病という観点から、日々の健康チェックによる早期のリスク診断が可能となることを期待している。