2022年05月19日 10:00

三菱重工機械システム(MHI-MS)は、段ボールシートを成形して段ボール箱を製造する製函機の新型機「MC」を開発、6月から国内での本格販売を開始する。

近年、国内市場においては段ボール箱の小ロット生産へのニーズが急速に加速しており、1日あたりの生産バリエーションをいかに増やすかが課題となっている。そのニーズに応えるべく、長年培った三菱重工グループのノウハウと最新技術を存分に投入して開発された「MC」は、全世界の総受注台数600台を誇るベストセラー製函機「EVOL」の技術を継承し、画期的な印刷部構造の新採用により各オーダーチェンジにかかる時間を大幅に短縮。短い時間での多彩な段ボール箱の生産を実現するとともに、本体の小型化により限られたスペースへの設置・導入も可能とした。名前の由来である「Maximize your Chance」には、顧客のビジネスチャンスを最大限に引き上げたいという願いが込められている。

2021年12月には、広島県三原市にあるMHI-MS三原事業所に国内の顧客を招き、「MC」の実演運転を行った。極小ロットにも対応できる高い生産性に対して期待の声が多く寄せられるとともに、市場ニーズに常に応える三菱重工グループの姿勢が高く評価された。MHI-MSは今後も、ユーザーの要望に応える技術とサービスを追求し、三菱重工グループが培ってきた高い技術力とのシナジーを拡大することで、高性能な製品の開発に継続して取り組んでいく。また、国内外市場での幅広い提案営業に力を注ぎ、MCの拡販に努めていく。

新型段ボール製函機「MC」紹介動画