2022年05月18日 19:36

ヤンマーアグリ(YAG)は、ICT技術を活用し、直進の自動化による農作業の高効率化・高精度化を実現するトラクター「YT3Rシリーズ」6機種を6月1日に発売する。

近年、就農者減少・高齢化による人手不足といった課題を抱える農業分野において、ICT等の技術を活用した作業の効率化が求められている。YAGはこれらの課題解決に向け、自動運転農機「SMARTPILOT(スマートパイロット)」シリーズのラインアップを強化している。「YT3Rシリーズ」は直進アシスト機能を搭載し、熟練のオペレーターの作業負担を軽減するとともに、操作に不慣れな人でも簡単に扱うことができる。

直進アシスト機能は、D-GNSS方式の自動操舵システムを採用しており、事前に基準線のA点・B点を登録することで、基準線と平行に正確な作業を行う。また、直進作業後の旋回時にハンドルを切るだけで、作業機が自動で上がり、旋回後に作業機昇降スイッチを下げるだけで直進アシスト機能も自動でONとなるため、オペレーターはハンドル操作に集中できる。また、「RTKアップグレードキット」による高精度化を実現(オプション)。RTK-GNSSなら、±2~3cmの精度で作業が行える。時間が経過しても位置のズレが少なく、特に高精度な作業が求められる、あぜ塗りやうね立てに適している。さらに、ヤンマーが独自に開発した伝達効率の高い無段変速トランスミッション「I-HMT」により、力強く安定した作業が可能だ。

メーカー希望小売価格は384万4500円~809万6000円(税込)。発売日は6月1日。

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