2022年05月17日 12:54

シーテックヒロシマとNSBは、船の乗組員向け配送事業の実証実験を開始することに伴い、荷物を届けて欲しい「個人・事業者」の募集を開始する。

運送する船舶は遅延による多大なペナルティを回避するために一年のほとんどを休みなく海上で過ごすため、生活必需品など最低限の補充も着港のわずかな時間で行わなければならない。しかし、港への配送は住所が不定で時間を融通し難いことから運送業者に忌避され、日用品や必需品、嗜好品の配送による補充は非常に困難だった。

そこで今回、海のDXを目指すシーテックヒロシマと中国地方を中心に軽貨物輸送を展開するNSBが共同で、船の乗組員向け配送事業の実証実験を開始。足りなくなった日用品を指定された時間に着港予定の港へ配送する。また、着港が出来なかった場合はシーテックヒロシマで保管、もしくはNSBが別の港への配送を選択することが可能となる。これにより今まで膨らみがちだった輸送コストを抑え、届かないことへの不安を解消する。

実証実験に伴い、船舶事業に従事する個人・事業者を問わず「荷物が届かない」こと課題を抱える事業者を募集。今回の協業を通じて、船舶ならではの「住所不定で荷物が届けられない」課題を解決するとともに、発注主や配送業者のオペレーションの簡略化を目指す。

期間は5月16日~8月15日。場所は、広島県広島市を起点として、山口県徳山~広島県福山間。

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