2022年05月17日 09:59

関西エアポートは、2018年9月の台風21号による被災を受けて取り組んできた関西国際空港における防災事業が、公益社団法人土木学会の令和3年度土木学会技術賞(IIグループ)を受賞することが決定した。

土木学会は、1914年に社団法人として設立され、「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目的に、さまざまな活動を展開している。土木学会技術賞(IIグループ)は、土木技術の発展に顕著な貢献をなし、社会の発展に寄与したと認められる画期的なプロジェクトに対して授与される。

関西国際空港の防災事業では、2018年の台風被災時の状況を科学的に解明した上で、最新のデータに基づいて台風時等の越波対策を行うだけでなく、想定外の浸水があった場合でも、空港機能を喪失させないような対策が取られている。また、供用中の空港という制約条件下で、延長6km以上の護岸の嵩上げ及び4.7kmの消波ブロックの設置という大規模な工事を約3年という短期間で完了させた。今回の受賞は、甚大化する自然災害への対応が求められる中、今後の日本の海岸整備やインフラ整備の発展に寄与したと認められたものだ。関西エアポートグループは、引き続き運営空港の強靭化を進め、空港を安全・安心に利用してもらうための環境づくりを進めていく。

関西エアポート