2022年05月09日 15:22

Pioneerworkは、北海道運輸局が実施する「令和3年度『サステナブルな観光コンテンツ強化事業』林業を柱とした持続可能な観光コンテンツ強化事業」の、委託事業者として採択された。北海道上川町の町有林を取り巻く、林業・観光・行政関係者と協働。マウンテンバイク(MTB)と、森林由来のカーボンクレジットを掛け合わせた、サステナブルツーリズム事業を推進していく。

本事業の対象地域である上川町は、町面積の94%を森林が占める自然豊かなまち。林業によって栄え、町の基盤がつくられてきた。木材の運び出しのために建設されたロープウェイは、大雪山国立公園の玄関口となる黒岳登山に活用される等、観光の発展にも林業が深く関係している。

しかし、現在の上川町での林業は、外国産材の供給拡大に起因する町産材の競争力低下や、担い手不足や整備放棄林の増加といった課題を抱える。さらに、人々の森に対する関心の低下や「林業の町」というイメージも希薄化。こうした現状に対し本事業では、林業と森林空間を活用したマウンテンバイク(MTB等)を組み合わせた、サステナブル観光コンテンツを造成する。

町産材の高付加価値化、森林由来のカーボンクレジットの創出に取り組むことで、観光客・住民の森林保全や資源に対する理解を促進。また森の活用の未来への継続、収益と知識の森林保全活動への再投資という好循環を生み出すことを目指す。MTBとカーボンクレジットを組み合わせたプロジェクトは世界でも例がなく、非常に先進的な取り組みとなる。