
ルーラは、2月5日から実施している観光特化型デジタル通貨「ルーラコイン」の実証実験が成功したことを受けて、サービスを全国規模に拡大することを決定した。
ルーラコインは、全国の観光地で使える日本初の「観光に特化」したデジタル通貨。全国で横断的に使えるデジタル通貨(1ルーラコイン=1円)とプ、レミアムポイントの2つで構成。従来型の地域デジタル通貨が抱えている「限られた地域でしか使えない」「観光客があまり利用しない」という弱点を補う全国規模のネットワークを持つ、全く新しいデジタル通貨及びQRコード決済サービスとなる。
ルーラコインは有馬温泉、飯坂温泉、下田温泉3エリア42の加盟店に導入され、2022年2月5日より約2カ月間、実証実験が行われた。チャージ金額は1日平均7万5000円で推移し、1人当たりの平均チャージ単価も1万5800円と高水準で推移。消費件数が累計1000件を突破。1人当たりの平均消費単価も1万4900円と高単価で推移。エリアのいずれかに観光した人数が200人を超え、3エリア全てを観光した人数の割合が全体の12%に達し、同一ユーザーを短期間の間に複数の観光地に送客することが可能であると実証された。
観光地の加盟店間の回遊施策が機能し、有馬温泉では、1人あたり3.8店舗、下田温泉では、1人あたり3.1店舗の回遊を実現した。4月9日開始の小野川温泉を皮切りに、塩原温泉(栃木県)、玉造温泉(島根県)、三朝温泉(島根県)、松之山温泉(新潟県)での導入が予定。2022年以内に30カ所、2023年までに100カ所でのサービス提供を目指している。