2022年04月08日 12:04

Smart119は、日本放送協会(NHK)、千葉大学と共同で4月下旬から災害情報を可視化し、防災・減災を目指す社会実証を開始する。
Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学発スタートアップ」。「安心できる未来医療を創造する」を経営理念に掲げる同社は、救急医療のプロフェッショナル集団だ。救急医療を中心に、ICTによる医療の発展を通じて幅広く日本の医療に貢献することを目指している。
現在、災害時における報道機関による災害報道は、刻一刻起きる出来事を報じることが主軸となっている。集積される災害情報の可視化は、災害時の救える命を増やすことに貢献でき、また新たな深い報道に寄与する可能性があると考え、Smart119、NHK、千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学・千葉大学災害治療学研究所は共同で、「救急集中治療・災害時情報共有プラットフォーム」の研究を、令和元年房総台風をケーススタディの対象として行ってきた。
その研究成果をもとに共同で行う社会実証において、Smart119はNHKが報道した新旧の災害関連情報を時系列でインターネット上の地図にプロットし、災害報道の変遷を地図上に記録・表示することにより、新旧の災害事例を一目で俯瞰・比較できる機能を開発する。この社会実証は、「直近の危険予測に役立てられる(報道を振り返って現在の状況・累積状況、近い将来を予見する)」、「過去の報道を振り返って、未来の危険性の判断・シミュレートに役立てられる(被害の広がりなどを体感する)」ことを目指す。