2022年04月04日 15:00

UPDATERの再生可能エネルギー事業「みんな電力」は、京都大学との周波数による無線電力のカラーリング(識別)に関わる共同研究において、特許を取得した。

京都大学大学院 情報学研究科 梅野健教授と同社は、2019年から共同研究を開始し、カオスCDMAによる無線電力の符号化や磁界共振の共振周波数を数種類に振り分けることで、「電力の虹」のように無線電力の送り分け(無線電力カラーリング)が実現できることを発見した。なお周波数による無線電力のカラーリング(識別)の実証には世界で初めて成功している。今回の特許は同研究のこれらの技術の基本コンセプト部分とその無線電力カラーリング技術を活用した新しい電力給電システム・サービスに関わるものであり、「給電装置および電力給電システム」として京都大学と共同特許申請・取得に至った。

特許の内容は、カオスCDMAという新しい無線多重方式(梅野健教授が1999年以降研究開発したもの)を初めて、無線電力給電の多重化(無線電力の送り分け)に適用した技術。無線電力伝送は、電波で電力を送ることから、電波の干渉は必ず起こり得る。同特許は、複数の異なる種類を電波の干渉を抑圧しながら同時に送ることを実現した技術となる。携帯電話の様に、異なる周波数を電波の送り分けに利用した技術も含み、今後、無線電力供給ステーションの具現化、無線電力供給サービスの実施に必要となる技術だ。同特許においては、現在国際出願している状況。今後同社では、国内外の企業・機関と広く連携し、同技術の実証試験、国際標準化ならびに事業化を進めていく計画だ。

みんな電力