2022年03月11日 12:31

世界遺産座喜味城跡の「御城印」が、沖縄県読谷村にある「ユンタンザミュージアム」にて座喜味城(ざちみぐしく)にちなみ、3月13日から販売を開始する。

2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の9資産のひとつとして世界遺産に登録された座喜味城跡。琉球王国が日本、中国、東南アジア諸国との交易を通して繁栄した十五世紀初頭、築城の名人といわれた読谷山按司護佐丸によって築かれたと言われている。座喜味城跡の城壁を上空から見ると、いくつもの曲線が組み合わされるようにできている。この曲線構造は、現代の黒部ダムのようなアーチ式ダムの構造に似ており、当時の築城技術の高さを感じることができる。

歴女や城ガール、最近のお城ブームに伴い、全国各地で話題になっている「御城印(ごじょういん)」は、旅の記念として集める人が増加。そこで沖縄県読谷村観光協会では、「座喜味城跡」をもっと多くの人に知って欲しいと「座喜味城跡 御城印」を制作した。

昨年、御城印の筆耕とデザインの募集を行ったところ、多くの読谷村民の応募があった。その結果、力強さが感じられる書と、座喜味城跡らしい曲線美、石積みの美しさを色鮮やかにイメージしたデザインが選ばれた。紙は、亜熱帯の沖縄県に群生する植物、月桃の葉からつくられる月桃紙を使用している。販売は、「ユンタンザミュージアム」にて限定販売。A6はがきサイズで1枚500円(税込)。あわせて御城印帳の販売も予定している。