2022年03月09日 09:42

いわて県北クリーンおよびタクマエナジーは、地産電力の活用を通じた地域の脱炭素化に向けた協定を岩手県九戸村と締結した。
九戸村は、2019年12月2日、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを宣言し、温室効果ガス排出量の削減や地域循環共生圏の構築等を目指し、各種取り組みを推進している。また、いわて県北クリーンは、2009年より九戸村にて廃棄物処理事業を開始し、廃棄物を焼却する際の熱エネルギーを利用した発電も行っている。廃棄物の焼却熱から生まれたリサイクル電力は温室効果ガスの排出量が無く、CO2フリー電力としての活用が期待されている。
今回、九戸村が目指す温室効果ガス排出量の削減および地域循環共生圏の構築に貢献すべく、いわて県北クリーンで発電された地産電力を中心に、タクマエナジーを通じて九戸村の公共施設へCO2フリー電力として供給することを目指すと共に、いわて県北クリーンと一体となってCO2フリー電力の普及等を通じた地域の脱炭素化を推進する協定を締結し、調印式を行った。
今後、九戸村およびいわて県北クリーン、タクマエナジーは同協定に基づき協議を行い、九戸村役場をはじめとした公共施設への電力供給を目指す。地域で生まれた電力を地域に還元するこの仕組みは、廃棄物処理施設に対して地域住民の理解を深めてもらうだけではなく、地域循環共生圏の構築等にも貢献することが可能。将来にわたって持続可能な九戸村の発展を目指し、新たな取り組みに関する協議も進めていく。