2022年03月04日 09:32

日本古書籍商協会(ABAJ)は、3月18日~20日の3日間にわたり、日本最大級の古書市「国際稀覯本フェア2022-日本の古書世界の古書-」を東京交通会館展示会場にて開催する。入場は無料。

ABAJ創立58年目の開催となるこの催しは、感染症対策を徹底し日本国内の古書店から古書(古地図・美術画・浮世絵なども含む)が集い、1000点以上が出品される予定だ。今回の最高価格本である中国歴代皇帝や名臣たちの書が収められた集帖「淳化閣帖巻八」(販売価格4400万円)をはじめ、大河ドラマでも注目を集める「義経記」や、ルイ13世時代のパティシエ向けレシピ集「フランスの菓子職人」など、数々の貴重な書籍が登場する。

そのほか武田家の首実検の作法図、明治天皇が岩倉具視に宛てた勅旨の原本、アインシュタインが1922年に京都から出した直筆の書簡など、歴史的に価値の高い品々も多く出品。古書マニアのみならず本好き・歴史好きなら誰でも楽しめる、眺めて楽しい・買って楽しい、国内最大級の古書即売会となる。

隔年開催の当会は、例年1000人規模の古書ファンが日本のみならず海外からも来場する日本のブックカルチャーを代表する催し。感染症対策の影響で、今開催では日本国内の利用客が中心の見込みだが、今年も世界的に人気の拡がる浮世絵や妖怪・おばけ関連の古書などに人気が高まることが想定されている。

ABAJ国際稀覯本フェア2022-日本の古書世界の古書-は、3月18日12時~19時、19日10時~18時、20日10時~16時、東京交通会館展示会場12階カトレアサロンA・Bにて開催。出品数約1000点(日本国内19書店より)。