2022年01月31日 16:00

捨てられてしまう茶葉から作られた「お茶クレヨン」の先行販売が、国内クラウドファンディングサービスMakuakeにて、1月31日より開始した。茶師が特別にブレンドしたお茶もセットで購入することができる。

「にっぽんのお茶いろ」は、にっぽんのお茶をもっと知ってもらいたい、身近に感じてもらいたいという思いから、茶師監修のもと、捨てられる茶葉を使って再現されている。茶師8段 前野安治さんが作り出した「五色の お茶いろ」は、使用した茶葉の産地と茶種が名前に。「色」も「色名」も茶葉そのまま。クレヨンで絵を描く時間、お茶を一杯淹れる時間を大切にすることで上質な時間を過ごしてほしいとしている。セットのお茶は、茶師がそれぞれオリジナルで製造。「煎茶」「茎ほうじ茶」「頓宮紅茶」の中から選ぶことができる。

日本全体でお茶を淹れて呑む習慣が薄れ、滋賀県では生産者が減り放置茶畑が増えるなど、お茶をとりまく環境に変化が起こっている。飲み手の減少と作り手の減少、一度荒れた茶畑はすぐには元には戻せないため、日本文化の消滅にもつながりかねない。こうした日本茶の現状を知ってもらうことと同時に、循環型社会の実現のため、製茶や加工するときに生じる商品価値のない「廃棄茶葉」を使用した。

応援金の一部は、こうした放置茶畑の再利用の資金としても活用する。受付期間は1月31日~3月21日まで。目標金額50万円。プロジェクトはこちら