2022年01月17日 16:02

神戸大学、香川大学、高知赤十字病院、オリンパス、ドコモは、リアルタイムでかつ複数の人による医用映像確認とアノテーションを実現する遠隔医療の実証実験を、2月23日に行う。これは、遠隔医療の支援、高度なカンファレンスの実現、および医療教育の高度化を目的としたもの。ドコモの閉域クラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド(R)」と、高精細映像伝送システム「LiveU」を用いて行われる。

本実証では、2021年5月24日に発表した「4K映像伝送機材を用いた消化器内視鏡映像のリアルタイム伝送実証に成功」の内容を、継続的に検討する。今回は、手技を行う医師の手元の様子を合成した映像を、「ドコモオープンイノベーションクラウド」を経由して複数の人が同時に閲覧できるようにする。

また、内視鏡映像へのアノテーションをリアルタイムに実施。セキュアなクラウドコンピューティング環境で、高精細映像伝送対応の受信機(「LiveU」)の機能を実装することは国内初の試み。

今までセキュアな通信環境の構築には専用線の活用が一般的で、受信機の設置に費用や時間がかかった。「ドコモオープンイノベーションクラウド」を用いてクラウド上に受信機機能を実装することで、モバイル通信環境においても受信機を設置することなくセキュリティを確保できるようになる。これにより、これまで高価な専用線を準備することが難しかった医療機関においても、通信の機密性を担保することが実現される。