2022年01月07日 16:09

ハウス食品グループは、東京大学・五十嵐中客員准教授、二松学舎大学・小久保欣哉准教授との共同研究で、日本人の中高齢者を対象に、カレーの摂食状況が良好な認知機能と関係があることを確認した。
長期のカレー摂食頻度では、「月1回未満」を1とした場合の認知機能スコアのリスク比が「月1回」で0.834、「月2~3回」で0.754、「月4回以上(週1回以上)」で0.718と有意に低下。すなわち、長期のカレー摂食頻度が高いほど、認知機能が有意に良好だった。一方で、短期のカレー摂食頻度と認知機能の間には関係が見られなかった。
また、短期のカレー摂食頻度「高頻度群(月2回以上)」だけ、または「低頻度群(月2回未満)」だけでも同様の解析を実施。すると、高頻度群においても、長期の摂食頻度が「月1回未満」より「月1回」で有意に認知機能が良好であることが分かった。一方で、低頻度群では長期のカレーの摂食頻度と認知機能との間に関係が見られなかった。長期のカレー摂食頻度と認知機能との関係については、短期のカレーの摂食状況も重要であることが分かった。
今回の調査により、日本人の中高齢集団において、カレーを長期的にかつ高頻度に摂食してきた習慣は良好な認知機能と関連する可能性が示唆された。 カレーの食習慣が認知機能維持に寄与している可能性が考えられたため、今後カレー摂食が認知機能に及ぼす影響について詳細に検討する予定。また、カレーやスパイスの摂食が他の健康機能に及ぼす良い影響についても継続して研究を行う。詳しくはこちら。