2022年01月05日 16:03

AI Shiftは、AI自動音声対話システム「AI Messenger Voicebot」において、住所認識に特化したヒアリング機能を実装した。ボイスボットは名前や住所などの非選択式の入力を音声認識により受けられるため、様々な業界で活用が進んでいる。しかし、これまでは名前や住所の認識精度が100%でなく、人手による確認を挟む必要があるという課題があった。
そこで同社では住所認識の精度向上を目的に、住所認識に特化したヒアリング機能を実装。ユーザーから郵便番号と住所それぞれをヒアリングし、郵便番号から絞られた住所を内部的に候補として持った上で、住所の音声認識結果を返す。また、認識時には国内住所データベースを参照しているため、音声が一部聞き取れない場合があったとしても、認識できた部分の地名から最も適した住所を推定。実際に存在する住所を返すことが可能となっている。
この手法により、プレテストでは誤認識の割合が約70%減少。明示確認も組み合わせて候補を絞り込んで行くことで、名称が類似する別住所であっても認識できるようになり、会話内全体での認識精度はさらに向上するものと考えられる。また、認識結果の信頼度合いを判別できる機能も同時に実装しており、人手による確認をごく一部に絞ることができることも期待される。
今後は本機能を実サービスに組み込んだ場合の認識精度を検証し、さらなる精度向上を目指す。また、住所以外の重要なヒアリング項目の精度向上を図り、企業における電話応対業務のDXを推進していく。