2022年01月04日 13:13

ソマノベースは、誰もが山づくりに参加できる新しいカタチの観葉植物「戻り苗」の販売を開始した。

「戻り苗」は購入者が林業で使用される樹種を育て、苗木として山に返すことで、誰でも山づくりに参加できる観葉植物。山と人、そして人と人が木によって繋がることで、木を伐って植える循環が整った災害リスクの低い山づくりを目指す。どんぐりから苗木を育てるセットになっており、購入者の元で育った苗木は、同社が引き取り、山へ植林する。育てる期間は約2年間。その後、苗木が植林される和歌山県の木材を使用した製品を購入することもできる。

「戻り苗」に入っているのは、どんぐり、木鉢、コンテナ、土、栄養剤など。どれも、家庭やオフィス、教育現場などの室内で元気に育つよう、樹木医のアドバイスを受けながら選定した。国産ヒノキで作った木鉢は、香りと手触りを楽しんでもらえるように拘って、和歌山県田辺市の職人が一つ一つ手で作っている。

同社の原点にあるのは、2011年に起こった「紀伊半島大水害」。代表の奥川さんはこの水害で被災し、土砂災害により大切な人や町を失った。同じような悲劇が起こらないようにすべきことは何か、長年模索を続け、見つけたのが土砂災害と「山づくり」の関係だった。木を適切に使い、また植える、その循環を守ることは災害リスクの低い山をつくる上で大切なこと。「戻り苗」は、どこにいても、どんな人でも、苗木の生産に関わることができる。その点で、この循環に寄与できると同社は考えている。

「戻り苗」ONLINE STORE