2021年12月16日 12:04

帝国データバンクは、オミクロン株に対する企業の見解についてアンケートを実施した。

新型コロナウイルスの新規感染数は落ち着きがみられている。しかしながら、新たな変異株「オミクロン株」の出現により、政府は11月30日から水際対策を強化するなど、企業活動に影響を与えている。そこで、帝国データバンクは、オミクロン株に対する企業の見解についてアンケートを行った。

アンケート調査結果によると、オミクロン株による自社の今後の業績への影響、「マイナスの影響がある」と考える企業は55.4%となり、半数超の企業で今後の業績にマイナスと見込んでいた。内訳をみると、「ややマイナスの影響がある」は29.9%、「マイナスの影響がある」が25.5%だった。他方、「プラスの影響がある」(「ややプラスの影響がある」と「プラスの影響がある」の合計)は2.1%、「影響はない」は22.1%、合わせて24.2%となり、約4社に1社は悪影響がない結果となった。また、「どれだけの影響があるか現時点不明」(ソフト受託開発、東京都)といった声にあるように約5社に1社は「分からない」(20.4%)と回答した。

マイナスを見込む企業からは、「不安」や「懸念」といった警戒感を示す声が並んでいる一方で、一部のプラスの影響を見込む企業からは、「免疫力を高めることについて注目が集まっている。乳酸菌市場にはプラスに働いている」(飲食料品卸売、茨城県)や「感染の再拡大となれば、これまでと同様に再び巣ごもり需要も見込まれる」(調味料製造、東京都)といった声もあがった。

帝国データバンク