2021年12月01日 12:52

香川大学発のベンチャー企業「未来機械」が開発・製造した「ソーラーパネル清掃ロボットType4」が、ドバイにおける400メガワットの大規模太陽光発電所に60台以上導入。1台あたり、2500時間以上の長期稼働を達成した。

今回導入に至ったドバイやその近隣エリアは、太陽光発電に適した地域として大規模太陽光発電所の建設が進められている。一方で、降水量がほとんどないためソーラーパネルに砂塵が堆積しやすく、放置すると1カ月間で約15%も発電効率が低下。砂漠・乾燥地域で太陽光発電所を運用するためには、定期的な清掃が必須となっており、より安く効率的な清掃ソリューションが求められていた。

複数のメーカーによりソーラーパネル清掃ロボットが開発されてきたが、従来の清掃ロボットは壊れやすく、丈夫なロボットは作業性の悪さと高い人件費が課題となっていた。また、重いロボットをトラッカーに載せることでパネルがたわみ、損傷する恐れもあった。

同社では、ロボットの機構や材質を抜本的に見直すことで、ロボット重量を36kgまで軽量化し、2人で持ち運ぶことができるようにした。パネルがたわみやすく清掃が困難なトラッカーでも使用できるよう、パネルにロボットの重量負荷がかかりにくい機構を採用している。今後も中東地域では、太陽光発電の大幅な導入・拡大が予定されており、同社は、こうした成長市場において高効率な清掃技術を提供していく。