2021年11月18日 15:38

日本リユースシステムが運営する「着物アップサイクルクロスお針子事業」が、 この度、東京ビックサイトで開催された第一回国際サステナブルファッションEXPO(秋)へ出展した。
矢野経済研究所の調査によると、日本の各家庭には推定40兆円もの着物や帯が眠っている。しかし、これらの着物や帯は寿命を全うすることなく、引き取り手のいない「不要」なものとして大量に廃棄されることが多い。お針子事業では、これらの一般家庭で眠っている「着物や帯」を独自の方法で集め、「生地」としての新たな価値を生み出すことで捨てずに活かす。それにより、たくさんのソーシャルグッドに繋げ、 SDGs のゴール達成に貢献する取り組み。
シミや汚れなどの理由のため販売の難しい着物や帯でも、日本の伝統技術「洗い張り」を応用し、Kimono Upcycle Cloth「ohariko」というアップサイクル生地を開発した。これは、モンゴルの障がいを持つ人、貧困層やシングルマザーの人々と連携し、製造。障がいを持つ人でも製造に参加できるよう、難しい工程や刃物を使用した作業が不要な製造工程を設計しており、継続した雇用による収入の安定や、社会参加による QOLの向上などに繋がっている。
モンゴル国だけではなく、日本国内の福祉作業所との協業も行っており、あらゆる場面での持続的な雇用創出にもつながっている。このような連携を図ることで、お針子事業は2017 年 1 月から累計で、41万5320着もの着物や帯を捨てずに活かしてきた。