2021年11月10日 09:03

文化庁は、11月20日・21日の2日間、文化財の保存のために欠くことのできない、「文化財の保存技術」を紹介するフェア「文化庁日本の技フェア~文化財を守り続けてきた匠の技~」を秋葉原で開催する。

近年、文化財の保存に欠くことのできない伝統的な技術又は技能について、伝承者の養成や原材料の確保等が困難になりつつある。このため文化庁では、「文化財の保存技術」のうち、保存の必要があるものを「選定保存技術」として選定し、その技の保存・伝承を図っている。また、修理技術保存や原材料の確保等のための5か年計画である「文化財の匠プロジェクト」の検討を進めている。

「文化庁日本の技フェア」は、文化財の保存技術の大切さや、伝承者の養成、文化財の修理、原材料や道具などの現状を知らせるとともに、未来の伝承者・理解者の拡大等も目的に毎年開催している(2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大のため中止)。

イベント内容は、選定保存技術保存団体(参加34団体)による展示及び実演だ。技の解説や保存団体を紹介するパネル、原材料・道具等を展示。また、先人から受け継がれてきた知恵と熟練の技を技術者が披露する。実演の一例としては、金沢金箔きんぱく伝統技術保存会「縁付(えんつけ)金箔(きんぱく)うつし」や、全国社寺等屋根工事技術保存会「檜皮葺(ひわだぶき)」など。

入場料は無料(事前予約制)。開催日時は11月20日10時~17時、21日10時~16時。開催場所は、ベルサール秋葉原1階イベントホール(東京都千代田区外神田3丁目128 住友不動産秋葉原ビル1階)。

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