2021年10月21日 12:30

ラディウス・ファイブ(RADIUS5)は、Deep Learningを用いて漫画用の美術背景を生成するサービス「Line Drawer(ラインドロワー)」を大幅アップデートした。

同社は「人の創造性を最大化する」をビジョンに掲げて、クリエイティブなAIを提供するスタートアップ企業。これまで、ゲーム業界のためにキャラクターを生成するAIや、アニメ業界のために映像を4K化するAI、デザイナーのために1枚の写真から動画を生成するAIなど、様々なAIを開発してきた。「Line Drawer」は、漫画の背景や挿絵の制作に活用してもらうことを目的に3月にリリースしたAI。背景や挿絵の制作は、注目度が低い割りに時間のかかる作業だ。「Line Drawer」では、写真をアップロードするだけで線画を生成することができるので、背景制作の時間を大幅に短縮することが可能となる。

今回のアップデートでは、線画のクオリティを改善したことの他、影付きの線画やカラーをつけた線画、スクリーントーンを載せた線画など、アウトプットの種類を増やした。これまでは線画を6種類アウトプットしていたが、線画4種類、影付きの線画2種類、カラー付きの線画2種類、スクリーントーンが貼られた線画1種類の合計9種類を一度に出力するアップデートを行った。このアップデートによって、利用者の後工程の負担を減らすと共に線画だけでは利用しにくかったデザインやウェブトゥーンでの利用など、新しい利用者層に訴求したいと考えている。

Line Drawer