2021年10月14日 13:31

鳥取県は、9月下旬、本格販売開始から3年目を迎えた鳥取県オリジナル米「星空舞(ほしぞらまい)」を初出荷した。

「星空舞」は、2018年にデビューした、鳥取県農業試験場が開発した米の新品種。見た目が透き通っており、星取県から生まれた「星のように輝くお米」であることから「星空舞」と命名された。夏の猛暑にも負けない品種を目指して、コシヒカリの子孫にあたる「ゆめそらら」を5年間かけて交配し、コシヒカリのおいしさはそのままに、倒れにくく高温に強いお米で、2019年10月には全国での販売も開始された。

鳥取県は、環境省が実施した全国星空継続観察で何度も日本一に輝き、どの市町村からも天の川が見えるなど、県内全域にわたって美しい星空を観察できることから、「星取県」を名乗り、星空の保全や星空を活用した地域振興に取り組んでいる。

「星空舞」には、「お米がきれいで透き通っており、ご飯のツヤが際立つ美しい炊き上がり」、「粒感があり、適度な粘りのあるはね返るような食感」、「水を抱き込む量が多いため、冷めた後も瑞々しさが続き、食感が変わらず美味しい」といった特徴がある。五つ星お米マイスターの小池理雄さんによる「銘柄米 食味チャート」では、「星空舞」は「魚沼コシヒカリ」や「ゆめぴりか」といった日本人にとって馴染み深いお米とは対極的に、近年トレンドの「しゃっきり」に分類されるそう。ご飯そのままでも美味しく味わえるが、おかずの味わいをより一層引き立てることができる。

販売場所は、鳥取県内をはじめ、鳥取県産米の主要市場である関西を中心に、九州や関東の一部の米穀店等。

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