2021年10月06日 11:25

誠文堂新光社は、10月19日、「トウシューズのすべて」を発売する。

「子どものころ、ピンクのサテン生地に包まれたトウシューズで踊るバレエダンサーに心を奪われ、バレエを始めた」という人は多い。しかし、観るのと踊るのとでは大違い。実際に履きこなして踊ることは非常に難しいシューズだが、苦痛を伴ってもなお、ダンサーやバレエ愛好家たちはトウシューズへの憧れを抱き続ける。本書では「バレエ語辞典」の著者である富永明子さんが、さまざまな角度からトウシューズについての取材を重ね、その魅力に迫る。トウシューズで踊る人、作る人、指導する人、それぞれがどのような工夫を重ねてトウシューズを美しく魅せているのかを探る一冊だ。

人気バレエダンサーである、小野絢子さん(新国立劇場バレエ団)、渡辺恭子さん(スターダンサーズ・バレエ団)、織山万梨子さん(牧阿佐美バレヱ団)らのビジュアルも満載。スペシャルインタビューも充実しており、日本のバレエ界を牽引してきた牧阿佐美さんに、今と昔のトウシューズでの踊り方の変化について聞くほか、吉田都さんに現役時代のトウシューズの思い出についても語ってもらった。

さらに、トウシューズ工場で聞いた製法や開発のこだわり、ダンサーならではのトウシューズの選び方、履きこなすための足の強化方法や怪我の予防、作品ごとのポワントワークの注意点など、さまざまな取材ルポを掲載した。学術書・実用書でありながら、美しいビジュアルとわかりやすいテキストを通して楽しく読んで学べる。

定価は2420円(税込)。発売日は10月19日。

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