2021年10月04日 10:11

宇部フィルムは、ポリラップの姉妹品として日本国内製造初となる、さとうきび由来バイオマス原料を配合した食品保存用ラップ「耐熱ラップeco」を11月1日より発売開始する。

「耐熱ラップeco」は、さとうきび由来バイオマス原料を使用した、日本国内製の食品保存用ラップ。環境への配慮とともに、電子レンジにも強い耐熱性としっかりとくっつく密着性、さらに野菜など素材のおいしさを保つ鮮度保持の特性も持ち合わせている。化石原料依存度を低下させることで、地球温暖化の防止に貢献できると期待されている。サイズは30cm×50mと、22cm×50mの2種類を販売する。

ラップフィルム原料のうち、約25%をさとうきび由来バイオマス原料のグリーンポリエチレンとした。グリーンポリエチレンはさとうきびが育成過程に吸収する大気中のCO2と、焼却処分をした際に排出するCO2が相殺されプラスマイナスゼロになるという理論により、カーボンニュートラルの原料と言われている。バイオマス原料の他にも非塩素系素材を使用しているため、燃やしても塩素系ガスやダイオキシンが発生しない。バイオマスプラマーク取得し、日本バイオプラスチック協会が定めた基準に適合する製品として認定されている。また、ラップをカットする刃の部分に、「分別しやすく怪我もしにくい」プラスチック素材を使用。安全性をより高めた。ラップの外箱も環境へ配慮し、FSC認証紙(適切に管理された森林の木材を使用した紙)をベースとして、印刷部分のインキの一部にバイオマスインキを使用した。

宇部フィルム