2021年09月21日 09:15

凸版印刷は、高い水蒸気バリア性と優れた耐屈曲性を有し、幅広い内容物と包材形状に対応できるバリア紙「GL-X-P」を開発、国内・国外の食品メーカーやトイレタリーメーカーを始めとした幅広い業界に向け、9月下旬よりサンプル出荷を開始し、2022年春より本格的な販売を開始する。
SDGs(持続可能な開発目標)など、環境配慮や省資源化推進における世界的な機運の高まりを受け、環境負荷を低減するパッケージに注目が集まっている。フードロスの削減などサステナビリティへの取り組みが必然となっている現在、パッケージには内容物の鮮度保持や長期保存性などの機能と、省資源やリサイクル適性など環境負荷の低減の両立が求められている。
「GL-X-P」は、高い水蒸気バリア性を有することで、湿度による内容物の変質を防ぐことが可能。また、優れた耐屈曲性を持つため、幅広い包材形状への対応も可能。これにより、さまざまな粉末・固体製品(インスタントコーヒー、粉末スープ、チョコレートなどの食品、化粧品やトイレタリー製品など)のパッケージへ展開できる。紙を使用した従来包材からの置換えにより、鮮度保持にともなう消費期限の延長が実現できることでフードロス削減に貢献。また、「GL-X-P」自体がヒートシール性を有するため、紙単体での構成を実現、従来のプラスチックを使用した積層構成の包材からの切替えにより、プラスチック使用量の削減を実現するとともにCO2排出量を最大で約35%削減が可能だ(同社試算による)。