2021年09月06日 10:50

凸版印刷は、デジタルプリントによるレトルト殺菌対応パウチが製造できる強密着接着剤「TOPMER(トップマー)」を使用した、レトルト殺菌対応パウチの開発で、日本包装技術協会が主催する「第45回木下賞 新規創出部門」を受賞した。
木下賞は、日本包装技術協会(JPI)が主催し、JPI第2代会長である故木下又三郎さんの包装界に対する功績を記念して設定された表彰制度。本賞は、包装技術の研究・開発に顕著な業績をあげたものや、包装の合理化・改善・向上に顕著な業績をあげたものに与えられる。
軟包材を用いた商品パッケージの製造は、コスト面などから専用の機械を用いた大量生産が一般的。しかし、近年における生活者のライフスタイルの多様化などにより、商品に対する市場のニーズが多様化しており、店頭で他社の類似商品と差別化するためにも、商品の顔となるパッケージに求められる役割は大きくなっている。特に近年のコロナウイルス感染拡大の影響による消費者意識の変化を背景に、巣籠もり消費による内食・中食市場は堅調に伸長し、「簡便・即食」ニーズはさらに高まっている。
「TOPMER」は、デジタルプリントで印刷した製品を汎用のラミネーション機械で加工でき、レトルト殺菌に対応した強密着接着剤。レトルト殺菌に耐える性能を有し、ボイル殺菌や電子レンジ加熱にも対応できるようになった。デジタルプリントの特長である小ロット・多品種生産により、商品の活用範囲が広がり、生活者の多様化するニーズに対応した高付加価値商品の提供が可能となる。