2021年09月03日 18:46

ピクシーダストテクノロジーズ(PxDT)と大日本住友製薬は、このたび、難聴者のコミュニケーションを支援するスマートグラスに関する共同研究開発契約を締結した。

難聴者は、国内で約1460万人と推定されている。難聴者の多くはコミュニケーションツールとして補聴器を使用しているが、会議など1対多・多対多のコミュニケーションの場面では、複数人が同時に発話すると、発話者が誰か分かりづらい、発話内容が聞き取りづらいといった課題がある。

大日本住友製薬とPxDTは、今後、発話者と発話内容を字幕で表示するスマートグラスを開発することにより、補聴器では解決が困難な課題に取り組む。両社はこれまでの共同研究開発により、難聴者支援スマートグラスの要素技術およびプロトタイプの開発を行い、当該プロトタイプを用いた難聴者へのインタビューなどを実施。これらを通じて、難聴者支援スマートグラスに対する社会的ニーズがあることを確認した。

これに伴い、両社は、難聴者支援スマートグラスの表示ユーザインターフェイスの改善や、ユーザビリティの向上を目指し、新たに共同研究開発契約を締結。今後、両社は、ユーザビリティに優れた難聴者支援スマートグラスを共同で研究開発することにより、難聴者のコミュニケーションの壁を解消。難聴者が、十分に能力を発揮できる社会の実現を目指す。