2021年08月24日 18:09

JX通信社は、人工衛星を自社開発・運営する宇宙ベンチャーのアクセルスペースとの協同で、今月13日に噴火が確認された小笠原諸島付近の海底火山「福徳岡ノ場」の衛星写真の連続撮影を実施した。

JX通信社は、データインテリジェンス領域に取り組むテックベンチャー。国内の大半の報道機関のほか、官公庁、インフラ企業等にSNS発のリスク情報を配信する「FASTALERT」、一般消費者向けの速報ニュースアプリ「NewsDigest」、自動電話情勢調査などのサービスを提供している。

同社とアクセルスペース社は、ビッグデータにより「今起きていること」を明らかにし、より安全な社会を創るというミッションに共感。同社が「FASTALERT」で検知した災害等の発生箇所を、アクセルスペースと連携して迅速に「AxelGlobe」で撮影。FASTALERT顧客に対して提供するサービスを試行提供している。

今回の撮影は、噴火直後の8月14日から4日続けて実施。噴火地点周辺で確認できた軽石などの浮遊物は次第に薄れ、16日には、かっこ型をした新島の様子がはっきりと確認することが出来た。海上保安庁によると、「新島の大きさは16日時点で直径約1km、浮遊物が広がる範囲は西北西に約100km(最大幅約13km)に達した」とのこと。今後も、衛星画像をメディア企業や官公庁、インフラ企業が報道や災害復旧に活用できるよう、報道価値の高い衛星写真の撮影・提供を行っていく。