
コニカミノルタジャパンは、AIデータ需要予測クラウドサービス「AIsee(アイシー)powered by CJ-DMP」を発売する。
従来、機械学習などのAIを活用した予測は、専門家やデータアナリストが分析を行うことが多く、中小企業では大企業に比べ導入が進んでいない現状がある。そこで、同社は、機械学習やプログラミングなどの専門スキルがなくても自社データを蓄積するだけで、予測モデルが自動的に構築できる「AIsee」を開発した。「AIsee」は、機械学習の技術を用い、POSによる購買データや顧客データ、商品データ、販促イベントと気象などの外部データから「在庫予測」「販売予測」「来場者予測」など、顧客の将来の需要を予測。これにより、これまで担当者が経験や勘に頼っていた属人的な将来予測をAIが自動化することで、業務が効率化され、中小小売業が直面する人手不足や生産性の向上に貢献する。
小売業界では、コロナ禍によるネットビジネスの台頭を受け、実店舗ではこれまで以上に特徴ある店作りや顧客体験作りなど、来店理由を創出するための企画が重要性を増している。一方、経営層が抱える課題の上位は「人材確保」「育成対策」となっており、既存従業員のなかで、特にベテラン社員の工数をいかに確保し、教育や指導など高度な業務にシフトするかが、喫緊の課題だ。「AIsee」は、このような課題に対し、AIを活用することで人間にしかできない創造的な業務を行う環境を創出し、同社の働き方改革のコンセプト「いいじかん設計」の基、企業で働く従業員の「創造じかん」を生み出す支援を提供していく。