2021年08月11日 16:57

文科省では、「新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査」を実施。一方、開学以来10年に渡り100%オンラインの授業を提供しているビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)も、専業学生に限定し、文科省の調査と同じ質問のアンケートを実施した。
まずオンライン授業の良い点について双方の調査結果に共通していることは、「自分のペースで学修ができる」「自分の選んだ場所で授業が受けられる」が高い数値を示した点。反対に双方が異なる結果となった項目の一つは、「対面授業よりも理解しやすかった」で、文科省調査では数値が低く、BBT大学では高い結果となった。
オンライン授業の悪い点については、「友人と一緒に授業を受けられない」など対人関係に関する回答の数値が共通して高かった。また、理解度に直結する「対面授業より理解しにくい」と回答した学生は、BBT大学では低い反面、文科省の調査では高い結果となった。
オンライン授業における共通課題は、友人や教授とのコミュニケーションが不足することによる弊害が主な原因であると考えられる。しかしBBT大学の学生においては、他の大学と比較して、悩みの相談先として学校の教職員や相談窓口に相談する割合が高い。コミュニケーションの質の向上こそが学生の大学へのエンゲージメントを増やし、孤立感を軽減させ、オンライン授業下での大学教育の質を担保できることを示唆していると考えられる。調査結果(BBT大学)はこちら。