2021年07月14日 15:36

大日本印刷(DNP)は、従来のVRモデルルームと比べて、約4分の1の期間で制作できる「DNPバーチャルエクスペリエンス VRモデルルーム・ライト」を開発した。
同社は、2019年より、マンションや戸建て住宅等のCADデータや図面等をもとにVR空間上で、多様な間取りやインテリアのコーディネートを疑似的に体験できるシステム「DNPバーチャルエクスペリエンス VRモデルルーム」を提供している。
マンション等のモデルルームの施工には、用地取得や建築などの作業負荷とコストがかかるため、複数の間取りや住宅設備のバリエーションを建て込むことが難しいという課題があった。一方、生活者は、モデルルームで再現された間取りだけでなく、複数タイプの間取りを比較検討したいというニーズを持っている。こうした課題とニーズに対して同社は、これまで1タイプの間取りの制作に約4カ月かかっていた「DNPバーチャルエクスペリエンス VRモデルルーム」に対し、5タイプの間取りを約1カ月で制作できるシステム「VRモデルルーム・ライト」を開発した。
新システムは、住宅販売事業者が運営するギャラリーや販売センター等に設置して利用するもので、生活者は大画面ディスプレイやヘッドマウントディスプレイで、バーチャルにモデルルームを体験できる。事業者はこれまで、モデルルームの現物以外のタイプについては図面と部材サンプルで説明していたが、短期間で制作できる「VRモデルルーム・ライト」によって、モデルルームを実際に建てなくても、生活者に多様なマンションの間取り等を疑似体験してもらうことができる。