2021年07月08日 12:21

メトロウェザーとACSLは、6月、メトロウェザーの風況観測データをACSLのドローン運航制御プログラムへ組み込むことに成功した。
メトロウェザーは、大気中の微粒子の微細な動きから数十km先の風向や風速を測定する高性能ドップラー・ライダーを開発する京都大学発ベンチャー。京都大学生存圏研究所における長年の研究をベースに、これまで誰も実現したことがない3次元風況マップを完成させ、空の安全に貢献することを目指している。
ACSLは、産業分野における既存業務の省人化・無人化を実現すべく、国産の産業用ドローンの開発を行っており、特に、画像処理・AIのエッジコンピューティング技術を搭載した最先端の自律制御技術と、同技術が搭載された産業用ドローンを提供。既にインフラ点検や郵便・物流、防災などの様々な分野で採用されている。
ドローンを安全かつ安定的に運航するためには、運航時に運航ルート上の「風」の情報が把握可能であることが必須と考えられる。今回メトロウェザーとACSLの連携により、ACSLが提供するドローン管制用GCS(Ground Control Station)に、メトロウェザーが提供する風況データをリアルタイムにオーバーレイさせることができ、ドローン運航システムにおいてドローンの運航管理者や操縦者が実際の風況情報に基づき運航を行うことが可能となった。