2021年06月30日 16:41

トライアルカンパニーは、6月30日、熊本県初のスマートストアとして「メガセンタートライアル上熊本店」をオープンする。

スマートストアとは、IoT機器やAI技術を導入し、データの利活用をもとに新しい購買体験を提供したり、効率的な運営を可能にしたりする店舗形態を指す。例えば「スマートショッピングカート」は、専用のプリペイドカードをカートに登録の上、付属するスキャナーで、利用者自らが商品バーコードを読み取る。それによって通常のレジでの商品登録や会計の手順を省き、専用ゲートを通過するだけでキャッシュレス会計を済ますことができるのが特徴。

また「リテールAIカメラ」は、小売店での使用に特化したAIエンジン搭載カメラ。商品棚の監視や利用者の店内での動線分析をおこなうことで、発注や補充オペレーションの最適化を図る。同店では、自社開発の「スマートショッピングカート」を約200台、「リテールAIカメラ」を約100台導入するほか、デジタルサイネージ約140台も運用。「レジ待ち無し」「お客様と商品のマッチング」など、リアル店舗の機能拡張や価値増大を図る。

リアル店舗での買い物は、約8割が「非計画購買(入店前に購入を計画していなかった商品について、店内で購入を決定すること)」と言われている。そのような中で、こうした「リアル店舗のメディア化」をテーマとした取り組みを行うことで、商品と利用者のマッチングを促進する。