2021年06月07日 09:19

有馬芳香堂は、今春にマレーシアの主要小売店にてハラール認証取得済商品の販売を開始した。

有馬芳香堂は、2021年に創業100年を迎えるナッツ・豆菓子・ドライフルーツを扱う食品メーカー。2019年春より海外市場参入を検討した結果、「マレーシア市場」が、英語圏、東南アジアのハブ、ハラール市場の中心地という背景から「マレーシア市場」への参入を決定し、現地小売店とのパイプが太いローカル商社との取引を開始した。1月からマレーシアの主要小売店にて販売を開始し、4月からは新商品の採用が決定。今後は、シンガポールやインドネシアなどのイスラム商圏参入を目指す。

海外進出を進める上で、世界規模で重要なマーケットとなる「イスラム市場」に数年前より注目しており、厳格なイスラム法によって管理された「ハラール認証」が重要になる事から、その認証に向け2020年4月から全社的に着手した。2020年11月には日本アジアハラール協会によるハラール認証を取得し、自社工場内で製造する製品は順次ハラール認証を取得しており、全商品の取得を目指す。

ハラール認証取得商品を現地小売店バイヤーから求められていたこともあり、主要小売店での採用が決定し、ローカル商社と小売店の協力の下、クアラルンプールを中心とした店舗で積極的に試食販売も行っている。3月に開催されたJETROJetro大阪主催の「大阪・関西フェア」に参加し、「日本食=ハラールが少ない」というイメージを持つ多くイスラム教徒から驚きと喜びの声を聞き、ハラール認証が付いた日本食の可能性を感じている。

有馬芳香堂