2021年05月26日 16:48

タナベ経営は、全国の企業経営者・経営幹部・管理部門を中心に1万184名を対象に実施した「基幹系システムの導入・活用に関する企業アンケート」の結果を発表した。
調査によると、基幹系システムの導入状況は、「自社にシステムを導入していない」(37.9%)が最も多く、次いで「Excel等Office系アプリケーションで対応している」(25.1%)となった。半数以上の企業において、基幹系システムの導入そのものがなされていないことがわかった。
システムの導入時期では、「16年以上前」(13.9%)と、「11~15年前」(12.0%)の回答数が多く、システムの拡張性や保守性の低減が懸念される結果に。システムの活用状況および課題については、「業務の生産性向上や効率化は進んでいるが、業績管理を含むデータの有効活用に課題がある」(34.4%)が最も多い結果となった。
また、「今後行っていきたいDX」の設問では、「業務プロセスの効率化」(22.1%)の回答が最も多く、次いで「業務プロセスの質・精度の向上」(14.8%)となった。多くの企業が既存の業務プロセスそのものを見直し、生産性の高い事業構造の設計を目指していることが読み取れる。また、「ビジネスモデルの変革(サブスクモデル・EC等)」(11.4%)の回答数から、顧客接点の見直しや収益構造そのものの変革についてデジタル技術を用いて実現させたいという意思がうかがえる。