2021年05月14日 12:26

文響社は、マイノリティの子どもを応援する絵本シリーズ第1作「からあげビーチ」を、全国書店にて5月13日に発売する。

レアキッズ応援本シリーズは、アレルギー持ち、海外にルーツがある、左利き、など人と違う部分を持つ子ども(レアキッズ)を応援する絵本シリーズ。子ども時代を6カ国で過ごし、何事も絶対的な「ふつう」が存在しないこと、つまりみんなどこか人と違う部分をもっていることに気付いた著者が、自身の体験に基づいて、個性のあるすべての子どもを応援するためにつくったシリーズだ。

昨今では、大手外食チェーンがイスラム教の人向けメニューを用意する、ベジタリアン向けレストランが増える、アレルギー表示の導入など、食の選択肢が広がりつつある一方で、日本には「出されたものは全部食べる」という考え方も存在する。「からあげビーチ」は、アレルギー、宗教、主義など、人とは違う事情があり、食にも多様性があるということを、親しみやすいからあげのストーリーを通じて子どもに教える絵本だ。

著者は12歳でベジタリアンになることを決めてから、日本にくると「お弁当や給食などを残さずに食べたいのに、食べられない」という経験を何度もしてきた。この絵本は、考え方や宗教、体質は変えられないけれど、「お弁当」をはじめとした献立や「食」に対する周りの考え方は変えることができるという想いから、「食の多様性」を知ってもらいすべての子どもたちがより豊かな食生活をおくれるキッカケをつくりたくて生まれた。

価格は1680円(税抜)。発売日は5月13日。

文響社