2021年04月15日 18:55

ペーパルは、廃棄された米を活用してできた紙素材「kome-kami」(コメカミ)を、今年2月に開発。4月14日から応援購入サイト「Makuake」にて、kome-kamiを使ったノート・名刺の商品を販売する。
現在、日本全体で年間646万トンにもおよぶフードロスが問題となっている。また、近年、企業や自治体が備蓄する災害用食品は増加しているが、その多くは利用されず賞味期限が切れて廃棄される。これは、フードロス量の646万トンにカウントされていない廃棄となっている。
本商品は、有償廃棄される災害用備蓄食品の米や食べられない米をパルプに配合。紙そのもののもつ豊かな風合いに米の質感が加わり、 ラフでありつつもしっとりとした、 相反する表面を実現。色は採れたての艷やかな米を思わせるナチュラルな白さとなった。素材の売上の1%をフードバンクに寄付することで、フードロス問題の解決を目標とする。
今後は、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みの一環として、企業や自治体での活用を広げる。具体的には、パンフレットや封筒、名刺や紙袋、ノベルティグッズとしてのノートなどを、kome-kamiに変更してもらうことでの協賛を想定。また紙単体での販売も行い、印刷・加工会社などでも導入してもらうことで取り組みを広げる。さらに、全国のフードバンクへ広く支援ができるような仕組み作りも進めていく。