2021年04月09日 16:07

旭酒造は、日本各地で高品質な山田錦が生産されていることを知ってもらうため、産地別の山田錦を使って醸した「獺祭(だっさい)」を発売する。

「獺祭」は、旭酒造が1990年から展開している日本酒の純米大吟醸ブランド。「酒米の王様」として酒造りに重宝されている山田錦は、兵庫県を主な主産地とし全国で栽培されている。同社では、酒造りに山田錦のみを使っており、毎年約9000トンの山田錦を全国約20府県の産地から購入して使用している。背が高く(=倒れやすく)栽培の難しい山田錦を作るために、生産者は産地それぞれの気候の特性を乗り越えるために、血のにじむような努力をしている。酒米の生産者というのは一般消費者からどうしても目につきにくいもの。同社はそんな山田錦生産者が日本各地で誇りを持って米作りに取り組んでいることを、もっと多くの人に知って、応援してもらいたいと考えている。

「獺祭 純米大吟醸45 ○○県産山田錦使用」(○○には各県が入る)は、掛け米、麹米ともに同一県産のものを100%使用。産地により同じ山田錦でも性質が異なり、福岡県産のものは、発酵段階で米が良く溶け、甘みと味がしっかりと出ている。新潟は特に軽やかな印象の酒になる。各県産の特性を生かし、受け入れながら最善を尽くして醸した獺祭を楽しめる。

価格は、「1800ml」3300円、「720ml」1650円、「300ml」688円(すべて税込)。発売日は、福岡県産4月8日、山口県産4月21日、栃木県産4月28日、新潟県産4月末(その他の地域でも検討中)。販売はその県の獺祭取扱店のみ。

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