2021年03月03日 18:08

パナソニックは、世界で初めて非接触(ワイヤレス)給電技術を用いて、断熱性能の良否を判定できる、真空断熱保冷ボックス「VIXELL(ビクセル)」のレンタルサービス事業を開始する。

サービスの第一弾として、スズケングループとの協働により、医薬品やワクチンなどの定温輸送に適した「VIXELL」のレンタル受付、予冷、指定先までの配送、回収などの業務を含めたフルフィルメントサービスを4月よりスタートするべく、3月2日より申し込みを受け付ける。

「VIXELL」は、保冷ボックスの要となる断熱層に、パナソニックが特許を有する、継ぎ目の無い一体成形の真空断熱筐体(VIC:Vacuum Insulated Case)を採用。冷気漏れを抑えた高断熱構造により、-75℃±15℃を最長18日間維持できる。一般的な真空断熱パネルと異なり、アルミフィルムで覆われておらず通信用電波や磁界が透過するため、IoT機器と連携しやすくなる。VICには、非接触給電技術を用いた無線真空度センサーユニットが予め内蔵されており、専用の検査台にボックスを乗せるだけで、VICの真空状態を読み取ることができるため、使用前に断熱性能の良否を確認できるので安心だ。また、ボックス内に温度やGPSなどのセンサーを設置すると、開封することなくボックス内の状態が監視できる。

パナソニックは今後も強みの技術を活かしながら、人々の健やかなくらしの実現に向けて取り組んでいく。