2021年02月26日 12:18

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、本の背表紙画像をAIで解析して蔵書点検の効率化を支援するAI蔵書点検サポートサービス「SHELF EYE(シェルフアイ)」を2月25日から提供開始した。

図書館の蔵書を点検する蔵書点検は図書館の重要な業務のひとつだが、図書館運営の大きな負担にもなっている。人手不足が深刻化するなか図書館を一定期間休館にし、職員総出で数万冊におよぶ蔵書をバーコードで1冊ずつ読み取る作業は膨大な時間と工数を要し、またRFIDによる効率化は全蔵書にICタグを貼付する工数や機器の導入コストが課題と言われている。

AI蔵書点検サポートサービス「SHELF EYE」ではタブレット端末を使用。カメラ機能で撮影した複数冊の背表紙画像を独自開発AIが解析し、背表紙ごとに1冊ずつ本を特定する。本を1冊ずつ手に取り確認することなく、まとめて確認することができ、蔵書点検における本の読み取り作業を効率化する。確認結果は点検用CSVデータに出力、CSVデータの取り込みが可能な図書館システムであれば利用できる。専用の機器も必要としないため導入コストを抑えつつ蔵書点検業務の効率化を図ることが可能だ。さらに「SHELF EYE」は背表紙画像を解析して本のISBN(国際標準図書番号)を特定する仕組みのため、どの図書館でも利用できる。

利用料金は、基本機能版(1アカウント)月額3万円~、初期導入費40万円~(すべて税抜)、料金は使用する拠点数や端末台数、蔵書数により異なる。提供開始日は2月25日。

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