
ケイスリーは、同社が提供する公的通知サービス「BetterMe」において、新型コロナウイルス感染症のワクチンのリテラシー向上に関するコンテンツを行政向けに提供開始した。
「BetterMe」は、SMSと行動科学を組み合わせることで、行政と市民間のコミュニケーションの課題を解決するサービス。これまでに、厚生労働省の実証事業で大腸がん検診受診者数が前年度比40%増となる等、大きな成果を上げている他、既に複数の地方自治体において市民の健康づくりに活用されている。
新型コロナワクチンについては、早ければ最初の接種が2月下旬から始められるよう準備が進められている。国民の期待が大きい一方で、極めて新規性の高い技術が用いられたワクチンであるため、今後、国民が自分自身で接種するかの判断を適切に行えるような情報環境の整備が不可欠だ。各地方自治体は医療機関や接種会場の整備と並行して、正確で丁寧な新型コロナワクチンに関する情報を適切に市民に届けられるような情報インフラの準備を行うことが重要になる。
今回同社が提供開始するのは、主に市民に向けた新型コロナワクチンに関する情報を、地方自治体がSMSにて配信するためのサービス。市民への迅速な情報発信、より詳しい情報を知るためのきっかけ作り、正確な情報源への誘導として、SMSが有効と考えている。情報到達率が高いというSMSの強みとナッジ以外の新たな行動デザイン手法であるブーストを組み合わせることで、この困難な状況下でも地方自治体が的確に情報発信し、市民が自分自身で接種するかの判断を適切に行うための環境づくりを支援する。