2021年01月19日 16:42

スタートアップ・バカンは2021年1月19日、長崎県長崎市、西彼杵郡長与町、西彼杵郡時津町の3市町と災害発生時における避難所の混雑情報配信に関する協定を締結した。現在対象となる避難所はそれぞれ265カ所、27カ所、16カ所で、配信はバカンが提供するリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」を通じて行われ、インターネット上で確認ができる。なお、VACANの導入は今回が長崎県初。

本協定では、長崎市、長与町、時津町が災害発生時に避難所を開設する際、バカンが避難所のリアルタイム混雑情報配信を行うインターネットサービスを提供する。現在対象となる避難所は3市町の計308カ所で、配信は、バカンが提供するリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN(バカン )」を利用して行われる。

VACANには、マップ上で近くの施設等の空き・混雑状況を一覧できる「VACAN Maps」という機能があり、避難者はこのVACAN MapsにPCやスマートフォン等でアクセスすることで、各避難所の位置や混み具合を確認することができる。混み具合の情報は、各避難所の職員がインターネット上の管理画面から操作することで更新する。

3市町は2020年の台風9号、10号の際、桟橋や家屋、小学校などの公共施設の一部破損など、近年巨大化する台風により大きな被害を受けた。今後いつ起こるかわからない災害への備えとして、今回の取り組みは、避難者や遠方に住む家族が混雑状況を簡単にスマホなどから確認できるようにし、分散避難を考慮して行動できる環境づくりを図る。