2021年01月19日 16:20

東京地下鉄(東京メトロ)及びリンクスは、1月27日より、東京メトロ線5駅で視覚障がい者ナビゲーションシステム「shikAI(シカイ)」アプリを公開する。

「shikAI」は、駅構内の点字ブロックにQRコードを設置し、iPhoneのカメラで読み取ることで、現在地から目的地までの駅構内の移動ルートを導き出し、音声で目的地まで案内するシステム。視覚障がい者に安心して駅を利用してもらうことを目的に、「Tokyo Metro ACCELERATOR 2016」で最終審査を通過したリンクスが2017年に開発をスタートし、東京メトロ総合研修訓練センターや有楽町線辰巳駅、新木場駅などで合計150名以上の視覚障がい者の人に協力してもらいながら、実用化に向けた検証を重ねてきた。

今回、度重なる検証の結果を踏まえ、ユーザーの要望を反映したシステムが完成したことから、1月27日より「shikAI」アプリを公開する。ホームドアが整備され、視覚障がい者の人の利用が多い副都心線西早稲田駅など計5駅で利用できるほか、4月までに順次東京メトロ線内での対象駅を拡大し、合計9駅での運用を予定している。また、その後も対象駅の拡大を検討していく。なお、「shikAI」アプリの利用には事前準備(歩行指導員からの説明、認証キー付与など)が必要となる。

利用料金は無料。

東京メトロ