2021年01月14日 17:45

ナショナルデパートは、新方式のスイーツ専用食品3Dプリンティングシステム「Topology(トポロジー)」を開発し、2021年のバレンタイン商品から一部運用開始する。

同社はバター専門ブランド「カノーブル」を展開し、日本国内におけるフレーバーバターの先駆者として香るバター「ブールアロマティゼ」シリーズで多種多様なフレーバーを開発・製造する中で、モールド作成などの工程で3Dプリンターを積極的に活用してきた。今回スイーツ自体を3Dプリントするため技術を開発し、2021年のバレンタイン商品から一部運用開始する。

スイーツ専用の食品3Dプリンティングシステム「Topology」は、3Dプリンター単体の開発ではなく、3Dプリントに最適化するためのテクスチャ剤の開発などを含めた食品3Dプリントの総合的なシステムの構築を目的としている。「Topology」は、バターの開発・製造で培った、3Dプリンター活用やテクスチャ開発の実績を元に開発し、テスト機はバレンタイン商品製造から一部テスト稼働。「複数種類の食材をシームレスに射出」、「食材を容器に密閉したままセットで衛生面の安心」、「立体的な造形で複雑な食味を実現可能」といった特徴がある。今後はスイーツ3Dプリンターの開発を核として総合的な食品3Dプリンティングシステムの構築を目指す。

ナショナルデパート