
まち未来製作所は、日本初となる再生可能エネルギーの都市間流通による地域活性化モデル「グッドアラウンド」を開発し、提供開始した。
「グッドアラウンド」は、再エネ発電所の立地自治体の依頼に基づき、地域活性化を希望する発電所の賛同を得た上で、再エネを地産地消や都市への輸出に割り振り運用。運用益は地域活性化資金として立地自治体と協議の上で地元へ還元する。
2050年の温室効果ガス排出ゼロに向け、日本の再エネ発電事業は大規模化、大量導入に向かう。再エネ発電事業者は、地域コミュニティや地域の自然との共生をますます重要視し始めている。他方、RE100を代表例とする再エネ需要家も、単なる環境価値だけでなく、発電所の運営者や地域貢献など含めたストーリーを評価し、フェアトレードで購買を望むケースが増えている。
同社は創立以来、地域に根差したエコなローカルビジネスを多数具体化してきた。この「グッドアラウンド」もその一つ。地域、需要家、発電事業者、投資家、小売事業者のメリットを再配分し、フェアでサステナブルなサービスに設計している。同社は「グッドアラウンド」を通じて、再エネによる地方と都市の好循環と、環境ビジネスに関わる全てのステークホルダーの共生を具体化し、脱炭素社会の実現と地域活性化に貢献したいと考えている。
同サービスは、茨城県神栖市において、地元再エネ発電事業者および再エネ特化型の小売事業者複数者と連携し、電気の運用、流通、地域活性化資金の創生に成功している。これから、全国の再エネニーズのある自治体や、再エネポテンシャルのある自治体をつなぎ、運用を拡大していく。