2020年08月31日 10:16

SkyDriveは、8月25日、同社の「空飛ぶクルマ」開発拠点である豊田テストフィールドにて公開有人飛行試験を実施し、成功のうちに完了した。

空飛ぶクルマとは、正式名称を「電動垂直離着陸型無操縦者航空機」と呼ばれ、電動化、完全自律の自動操縦、垂直離着陸が大きな特徴だ。モビリティ分野の新たな動きとして、世界各国で空飛ぶクルマの開発が進んでおり、日本においても2018年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、都市部でのタクシーサービス、離島や山間部の新たな移動手段、災害時の救急搬送などにつながるものとして期待されている。

今回の有人飛行試験では、世界初公開した有人試験機「SD-03」モデルを使用。有人飛行試験は夕刻に行われ、飛行時間は約4分間だった。機体は1人乗りでパイロットが操縦するが、コンピュータ制御のアシストにより飛行を安定させており、バックヤードでは飛行状態をモニタリングし安全を常時確認している。近い将来、日常の新たな移動手段として普及するために、コンパクトサイズが有効と考え、一般的な駐車場2台分に収まるよう設計された。

同社の目標は、凡そ高さ2m、幅4m、長さ4m、世界最小の空飛ぶクルマモデルの開発だ。今回の有人試験機「SD-03」の実験結果をもとに、より幅広い環境下での飛行実験を重ねることで、さらなる安全、安心な技術の開発を進めていく。

SkyDrive